「何だかおしゃれじゃない、、」「ちょっと狭く見えるかも、、」
皆さん、インテリアを変えたときにこんな経験をしたことはありませんか?
せっかくインテリアを新調するならおしゃれなお部屋に住みたいですよね。
今日はそんなおしゃれなお部屋にするために、意外と知らない“インテリアと色の関係”についてご紹介します。
◆色の種類
色には大きく分けて、
1.ブルーや青緑などの「寒色系」
冷たさや涼しさが感じられ、落ち着いた印象を見る人に与える
2.オレンジやレッドなどの「暖色系」
暖かさや熱さが感じられ、エネルギッシュな印象を見る人に与える
3.パープルやグリーンなど、寒色と暖色に挟まれた「中性色系」
寒色や暖色とは違い、あまり温度を感じさせない
4.ホワイトやブラックといった、色味のない「無彩系」
の4つがあります。
また各色が持つインテリアへの心理作用には下のようなものがあります。
◆“トーン”ってなに?
色に関する単語で、よくトーンという言葉を聞いたことがあると思います。
トーンとは、「明度」と「彩度」の2要素で色を分類したもので、色の調子を表します。
1.明度
色の明るさを表すもので、最も明るいものがホワイト、暗いものがブラックとなります。
2. 彩度
色の鮮やかさを表すもので、彩度が最も高いものを純色(レッドやブルー、イエローなど、色の中で最も突出したもの)といいます。また、最も低いものはホワイト・グレー・ブラックといい、全ての有彩色は純色と無彩色の間に存在しています。
◆カラー・トーンの組み合わせ
カラーとトーンについてご紹介しましたが、ではどのようにカラーとトーンを組み合わせるのが良いのでしょうか?
ここからは、おすすめのカラーコーディネートをご紹介します。
◇まとめやすさ重視なら“同系色”
例えば、ブラウンのソファ×ベージュのクッションなど、色味が同じものでトーンを変化させた組み合わせです。
他の色味が加わっていない組み合わせなので、まとまり感があり、どなたでも比較的チャレンジのしやすい組み合わせです。
◇統一感重視なら“類似色”
暖色同士(レッドのソファ×オレンジのカーペットなど)、寒色同士(ブルーのベッド×ブルーグリーンの枕など)など、色相環の隣の隣までの色同士を組み合わせたものです。
暖色同士、寒色同士など、同じカラーグループを組み合わせることで色同士がぶつかりあうことがなく、自然にまとまります。
ただし、2色の配分を同じ面積割合にしてしまうと、のっぺりした印象になりやすいので、どちらかの配分を多めまたは少なめにすることがポイントです。
◇コントラストや個性重視なら“反対色”
やや上級者向けになりますが、個性的なお部屋にしたい場合は、あえて反対色のカラー同士の組み合わせを考えるのも効果的です。
例えば、オレンジのソファ×パープルのクッションなど。
ただし、明度や彩度が高いトーン同士(ブラック×ホワイト、レッド×ブルーなど)だと刺激が強すぎるため、
1.ブラック×ホワイト→ブラック×グレー(色の分量をどちらか少なく)
2.レッド×ブルー→ダークレッド×ネイビー(トーンを統一)
など、少し工夫すると目にも優しく、きれいな空間が実現しますよ。
◇色数を増やしてもうるさくなりにくい!「同一トーン」
例えば、
1.パステルグリーン×パステルピンクなど淡いトーン同士
2.ブラック×ブラウンなど暗いトーン同士
など、暖色や寒色といったグループを超えてもトーンが同じもの同士であればイメージも統一しやすいので、まとめやすくなります。
色数を増やしてもトーンが同一のものであれば、色同士のケンカも防げます。
◆空間を構成するカラーを知ろう
色やトーンの組み合わせを把握したら、次は部屋の面積別カラー構成をチェックしてみましょう。
◇ベースカラー
別名「インテリアの基調色」とも呼ばれるカラーで、お部屋の中でもっとも大きな面積を占めているアイテムのカラーを指します。
おもに、
1.壁
2.天井
3.床
のカラーが挙げられます。
これらのカラーがホワイトやベージュなどの明るいものであれば、お部屋が広く見え、壁や天井が暗めのカラーになれば、お部屋が狭く見える視覚的効果があります。
ちなみに、壁や天井、床の色を合わせた面積は、お部屋全体のおよそ70%を占めます。
これらは入居時にあらかじめ決まっているカラーになりますが、取り替えを行う場合には最もお金がかかるカラーともいえるでしょう。
◇メインカラー
その名の通り、「インテリアの主役カラー」です。
おもに、
1.キャビネット類
2.カーテン
3.ソファ
などのカラーが挙げられます。
全体の約25%といわれる割合のカラーで、インテリアを雰囲気決めるのに重要な役割を果たしています。
◇アクセントカラー
全体に占めている割合が約5%と少なめですが、その名前の通り、お部屋全体を引き締めるアクセントカラーとして使う大切なカラーです。
アクセントになりやすいカラーには、
1.クッション
2.照明器具
など、小物のカラーが挙げられます。
◆それぞれのカラーの選び方
では、さきほどご紹介した3カラーは、どのようにして選べばよいのでしょうか?カラー別にポイントをご紹介します。
◇ベースカラーの場合
床や壁など、あらかじめ大半のカラーが決まっているので、最も失敗しづらいカラーといえるでしょう。
もし、既存のベースカラーを変えたい場合は、天井や壁のカラーを基準にして床のカラーを調整するのがおすすめです。
床なら、フローリングやラグなどである程度カラーを変えられるため、天井や壁のカラーを変えるよりも手軽なためです。
例えば、壁はホワイト、床はライトベージュなど、全体を天井のカラーに合わせ、淡いトーンで統一すると明るく開放的な空間になります。
もし落ち着いた空間作りをしたいのであれば、床をダークトーンのもの(こげ茶など)にすると空間が落ち着いて見えます。
◇メインカラーの場合
空間の雰囲気を決める大事なカラーであるメインカラーは、色数が増えてしまうと全体が雑多な印象になり、落ち着いた空間からはかけ離れたものになります。
そのため、
1.カラーは最大でも3色までにまとめておく
2.色を増やす場合はなるべくトーンや色調を統一する
(例:ダークグリーンのソファにライトグリーンのクッション、カーキのラグを合わせるなど)
などを意識してカラーを合わせることをおすすめします。
◇アクセントカラーの場合
空間の引き立て役となるアクセントカラーは、メインカラーとのバランスを見ながら判断するのが一番です。
例えば…
1.メインカラーがホワイトと薄いブラウンの場合
アクセントカラーとして明るいレッドのクッションを取り入れる
2.メインカラーがブラックとダークブラウンの場合
アクセントカラーとしてホワイトのキャンドルを取り入れる
など、空間アクセントになるようなカラーの小物をメインカラーに応じて取り入れると空間がより引き締まります。
ベースカラーやメインカラーよりも出費がかからないため、失敗を恐れずご自分のお好きなカラーでさまざまな組み合わせに挑戦してみてはいかがでしょうか。
いかがだったでしょうか?
カラーは視覚的効果だけでなく、心理的な効果も持ちあわせているため、カラーが持つ心理的効果をインテリアにうまく活かしていくことが、いい暮らしにも繋がるかもしれません。
皆さんもこの記事をきっかけにお部屋の模様替えをしてみてはいかがでしょうか。
新しい家を購入されたら是非実践してみてください。
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